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2014年W杯分配金にみるマネジメント

スポーツ   2015/01/26  

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2014年ワールドカップブラジル大会の利益の中から、
​世界各国の各クラブへの分配金が発表されました。

■参考記事
〜世界396クラブへの2014年W杯分配金が公表〜
http://qoly.jp/2015/01/09/eca-announce-396-clubs-to-receive-share-of-2014-world-cup-benefits

国内
サンフレッチェ広島 約2400
セレッソ大阪    約2400
                
ヴィッセル神戸   約310万

海外
バイエルン・ミュンヘン 約2億円(優勝国)

クラブにとって選手がW杯で抜けるのは勝敗への影響も大きいですが、このような見返りがあると少なからず選手を送り出すモチベーションが高まるのではないでしょうか。

これは、「ルールで高めるモチベーションマネジメント」の典型例です。

組織と個人の例ですが、企業の人事制度もルールマネジメントの代表例ですね。

「●●な成果を出せば、報酬が増える」
「●●な行動をすれば、評価が高くなる」
つまり、企業として●●を促進するためのルールマネジメントです。

行動変革においては、コミュニケーションよりもルールの強制力が強いため、
上司が何回指摘しても変わらなかった人が変わったりすることもあります。

このルールマネジメントは、組織と個人に限らず組織と組織でも適用できます。
プロスポーツでは、リーグとチームにおける各種規制・ルールなどもそうですね。

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リーグの発展はクラブに寄与し、クラブの発展はリーグへ寄与します。

しかし、それぞれ独立組織なので、それぞれビジョンややり方があり、
全体最適(リーグ)と個別最適(クラブ)のバランスが難しいところです。

いくらリーグが「こんなリーグにしていきたい!」というビジョンを打ち出して、
一生懸命クラブに伝えても足並みが揃わないことが多々あります。

■  ルールでビジョンを実現するモチベーションマネジメント

リーグのビジョンをクラブを巻き込んで実現していく上でのルールマネジメントの一つとして、分配金があります。

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これは、ダイレクトに収支に影響があるので、強力です。

この分配金決定ルールの中に、リーグがビジョン実現のために促したいクラブへの行動を項目に入れて評価をすることで、個別クラブが「こうしたい、こうした方が儲かる」が「こうした方が分配金が多くなって得する」という風に思えるようなインセンティブが働き、ベクトルが揃い全体最適が実現されていく大きなパワーとなります。

この設計には、そもそも「全体組織が発展する戦略が描けていること」が前提です。

個別組織のモチベーションの源泉や戦略遂行時に起こりうる障害を把握した上で、個別チームが「このルールに従う方がメリットがある!」と感じさせる報酬とルール実行難易度を取ることが重要となります。

全体最適と個別最適で悩まれている方(リーグとクラブ、代表とクラブ、ホールディングスと事業会社、会社全体と部署など)はこのようなルールマネジメントに着目して見るとヒントがあるかもしれませんね。

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