コラム Column

Jリーグクラブのブランディング②「グローバル◯◯型」

スポーツ   2015/09/11  

こんにちは。
いきなりですが質問です。

「王冠とMCFの文字から成るロゴ」

と聞いて、どこのサッカーチームのものだか分かりますか?
ちなみに私がこれ聞かれたら確実に分かりません。


では、このロゴをご覧ください。

madrid.jpg

海外サッカーが好きな方であれば、王冠とMCFの文字から成るこのロゴが
レアルマドリードのものだと2秒で気付くでしょう。

よく見ると王冠の上に小さなクロス(☨)があるのですが、
ある国ではこのクロスがないロゴが使われています。

dubai.jpg

アラブ首長国連邦(UAE)です。

2つのロゴをじっくり見比べても、視力1.5くらいないと分からないほど細かい違いです。
これは、イスラム教が主流の国でキリスト教を表すクロスの使用は避けるべきだという配慮からだそうです。

実は2012年、レアルマドリードは「レアルマドリード・リゾートアイランド」をUAEの首都・ドバイに建設しようと計画していました。

10億ドルで50ヘクタールの人工リゾート島。

約1000億円で東京ドーム一個分の広さのリゾートです。

 

WOW!!!高っ!!!

と驚く方がきっと少ないのは、
日本の新国立競技場の建設費の方がはるかにびっくりだからでしょうか。

ただ、国ではなくいちサッカークラブがこの金額です。
そう考えるとやっぱり壮大・・・。

実際には計画は中止になってしまいましたが、”スペインのチームであるレアルがアラブ首長国連邦に進出”することに対して、なんでドバイ?大丈夫?大損しないのかな?などと深い疑念を抱いた方は、あまり多くないと思います。

世界中にファンがいる/認知されているチームだからこそ、スペイン以外の国でこのような大胆なものをつくろうとすることも受け入れられやすいのでしょう。

ちなみにドバイってこんな場所です。

images.jpeg

誰か連れて行ってください。
 

レアルマドリード自身の調査によると、Madridista(マドリードファンの総称)は186ヶ国で4億5千万人います。

この数字、スペインの人口の10倍であり、なんと、地球上の人間の6%がマドリディスタということになります。

キャプチャ.PNG

多すぎて怖いです。

 

このようなチームを、弊社代表加藤は「グローバル強化型」と呼びます。

ブランディングとは、誰にどう思われるかで他と区別をすること’でした。
※前回のコラム参照

グローバル強化型のターゲット、つまり”誰に”の部分は世界中の人ということになります。

加藤(以下K)「このグローバル強化型、日本にはないね。浦和レッズが一番近いけど。」

K「まず、強さは必要。他の国のクラブと試合をしたり、スター選手の獲得もしなきゃいけない。投資が大きい分、経営のリスクも高いよね。」

例えば、ASモナコからレアルマドリードに移籍したハメス・ロドリゲスには110億円の移籍金がかけられました。

世界中にファンを作ることは簡単ではないですね。

ただ、グローバル強化型のチームが存在するとはまだまだ言えない日本ですが、
別の方法で海外でのファンを増やそうと試みているチームがあるのです。

 

それが

コンサドーレ札幌。

 

北海道と言えば、
私が思い浮かべるものは、イクラがこぼれる海鮮丼とスキーです。

いくら.jpeg

プチプチ感とトゥルトゥル感がたまんないですね。

しかもスキーにほぼ毎年行っている身としては、北海道の山も近いうちに制覇したいです。


コンサドーレ札幌は、このような観光資源を使ってベトナムでのファン獲得に努めました。

そこで大きな役割を果たしたのがこの選手。

images (1).jpeg

レ・コン・ビンです。

それまでベトナムのサッカーチームでプレーをし、ベトナム国内でスター選手だった彼は
2013年8月に、期限付きでコンサドーレ札幌へ移籍をしました。

レ・コン・ビンが北海道でプレーをする、となったら、
ベトナム人はコンサドーレ、更には北海道にも興味を持つでしょう。

日本での例を挙げると、本田圭佑選手が行った先であるACミランの試合をニュース等でよく見るようになりましたよね。


コンサドーレは、ブランディングのターゲットを

札幌の人+ベトナム人

としたのです。

これを加藤は「グローバルインバウンド型」と呼びます。

K「ブランディングのターゲットが、”地域の人”と”観光で呼び込みたい外国人”の2つになる。複雑性があって難しいけど、コンサドーレが積極的にチャレンジしていて興味深いよね。」

レ・コン・ビン選手が札幌を満喫する姿をテレビで放映すれば、
「札幌楽しそう!」「札幌行きたい!」「ビバ札幌!」と思うベトナム人は格段に増えるはずです。

実際、この移籍の結果、ベトナム人の札幌の認知度が10%から40%へと大きく伸びたとのことです。

これは成功例と言っていいのではないでしょうか。


確かに、レアルマドリードのようなグローバル強化型と比べたら”グローバル”の規模は小さいかもしれませんが、チームの地域の外に飛び出してファンを増やそうとする姿勢は大切です。

 

さて、今回は「グローバル」をキーワードにサッカーチームのブランディングについて書かせて頂きました。

以下がまとめです。

キャ1プチャ.PNG

 

次回もグローバルの視点で、
東南アジア・タイのチームブランディングについて研究します!

 

以上、代表のユニフォームは今ではあまり見ない11番しか持っていない中園でした。

IMG_4079.JPG

お楽しみに!

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