スポーツコンサルティング‐事例Case

 

ベガルタ仙台様
監督・コーチ・スタッフ対象「コミュニケーションスキル向上プログラム」

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サッカーJリーグ(J1)で活躍するベガルタ仙台。今回は、チーム強化に向けて監督・コーチ・スタッフを対象とした「コミュニケーションスキル向上プログラム」を実施致しました。強化部長の丹治氏と強化部長補佐の古矢氏にその背景や、プログラムを実施した際の感想をお伺いします。

■実施内容

監督・コーチ対象「コミュニケーションスキル向上プログラム」

■実施対象

監督・コーチ・スタッフ 16名

■実施時期

2014年10月

本プログラム導入の背景を教えてください。

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今回フォワード社の研修プログラムを導入しようと考えた理由は大きく2つあります。
 
1つ目は、私たちのチーム運営の考え方の中で、「人を育てる」ということを非常に大切にしたい、と考えています。 選手を育てるということも勿論ですが、その選手に接するコーチやスタッフを育てるということも、同じくらい大切なことだと位置づけています。 プロスポーツという世界は、何よりも結果を出すことが重要であり、成績や結果によって人の入れ替わりも激しい。考え方によっては「人を育てる」ことよりも、最初から「育った人を連れてくる」方が早く・結果も出しやすいという考え方もあるでしょう。 どのような考え方を取るかはクラブが置かれている環境や意志というものがあると思いますが、私たちは競技人生、ましてやその後の人生において、ここ(ベガルタ仙台)が終着駅になる人なんて殆どいないのだから、選手もスタッフも常に自分を高めていくことを忘れてはならないと思っています。 だからこそ、私たちはチーム内で「人を育てる」「人が育つ」ということを大切にしたいですし、そのような機会を提供したいと考えています。
 
2つ目は、チーム内でのコミュニケーションをより活性化し、機能させたいということです。真に強いチームを創るには、単に技術や経験のある選手やスタッフを集めれば良いということではありません。 監督が打ち出すビジョンをチーム全体にしっかり行き渡らせる必要があるのです。 そのためには、監督一人がそのビジョンを繰り返し伝えるということでなく、コーチやスタッフがチームや選手の隅々まで目を配り、監督の考えを選手の状況や特性に合わせて上手く翻訳してコミュニケーションできるようにならなくてはならない。 今回は、コーチやスタッフにそのような役割を果たしていってもらうための「コミュニケーションスキル」を身につけてもらうことを目的としてプログラムの導入を決めました。
 

今回のプログラムを導入してみた感想をお聞かせください。

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アンケート結果からもわかるとおり、参加者が非常に積極的で楽しんで取り組んでいたと感じました。 そもそも私たちは研修というものに慣れていないですし、座学形式の研修だと飽きっぽいところも出てしまうのですが(笑)、ゲームやロールプレイングのようなワークなどが組み込まれていて、参加者も楽しみながら学ぶことができていたのではないかと思います。 特に、プログラム最初のワークでは身体を動かすゲーム性のあるところや、グループに分かれて競い合うところなど、参加者も「面白い」と感じていたようですし、監督やコーチの立場と選手の立場で起こりやすい“視界のズレ”について大きな気づきを得ることができたのではないかと思います。 ただ一方的に話を聴くスタイルの研修よりも、理解度や納得度も高かったのではないでしょうか。
 
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また、「伝える」「聴く」「フィードバックする」といった対選手へのコミュニケーションのポイントを学ぶプログラムでは、実際に日常で起こりうるようなシーンを想定したケーススタディを通じて実践的な学びを得ることが出来ましたし、その他にも、選手の価値観特性に合わせたコミュニケーション方法を体系的に知ることで、参加者自身のコミュニケーションのスタイルに偏りがあったことに気づくスタッフもいたようです。 当然、個々のスタッフも日々考えながら選手とコミュニケーションを取っていますが、無意識的に自分のスタイルに凝り固まってしまったりするところもありますので、自分に足りなかった部分の「気づき」に加え、色々なテクニックを体系的に整理できたところが良かったと思います。
 

研修を受けて、参加者に何か変わったことはありましたか?また、研修を今後どのように活かしていきたいですか?

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そもそも短期間で劇的な変化が起こるような性質のものではないと理解していますが、小さな変化は起き始めています。あるコーチは「自分がもっと監督の考えをチームに浸透させていきたい」と意欲を見せていますし、「選手への声がけで、先日の研修のポイントを意識した」との声も聞くことができました。参加者に「変わろうとする意識と行動」が見られただけでも、この短期間では十分な成果だと思っています。 また、これは副次的なものかもしれませんが、チームビルディングというか、チームとしての一体感が産まれたような気がしています。今回Jリーグのシーズン真っ只中に研修を行ったのですが、監督を始め、コーチやスタッフが同じ目線や目的に立って、同じ時間を共有できたということが大きかったのかもしれません。 通常はスタッフそれぞれ大きく異なった役割や業務に基づいて行動するため、意外とこのようにスタッフが一堂に会する場は多くありません。これから大事なシーズン終盤を戦っていくにあたり、良いタイミングでこのプログラムを実施できたと感じています。
 
今後については、まずは今回得たものをしっかりと行動に移し、それを積み重ねていくことが大事だと思っています。 私たち自身、「人を育てる」という役割も担っている中で、「できなかったことができるようになる喜び」というものは非常に大きなものがあります。今回の研修を受けたコーチやスタッフが、1つでも多くその喜びを味わえるようになると良いかなと思います。 そして、選手だけでなく、監督・コーチ・スタッフ含めて様々な人材がこのベガルタ仙台から世界に羽ばたいていくような未来を創っていきたいと思っています。
 
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